聖書人生相談
                                             

NO.2
わたしは35才ですが、父が亡くなったために父の会社を継ぎましたが不況で経営の転換が迫られています。経験が浅く、どう難関に立ち向かったらよいかわかりません。心構えを教えてください。


聖書を開いてみましょう  ローマ人への手紙5章1〜5節 


 動物の世界では、子どもが成長すると、親は子を威嚇して、自分から引き離して巣穴から追い出します。子がきびしい自然の掟の中で生きていくようになるためです。お父さんの会社を急に継ぐことは、あなたにとってきびしい自然の掟の中に放り出されるようなことだったかも知れませんが、あなたがひとりの人間として成長されるために通らなければならないところでしょう。きっと周囲の皆さんもそのような目であなたを見ておられるでしょう。あなたが難関を乗り切ってひとりの人間として成長されることを期待しています。
 上記の御言には、クリスチャン人生の秘訣ともいうべきことが記されていますが、ここであなたが会社経営の難関を乗り切られるための基本的な要件を知ることができます。その要件とは、
1. 自分がどこに立っているかです。「わたしたちは、さらに、彼により、いま立っているこの恵みに信仰によって導き入れられ・・・」宗教改革マルチンルターは、宗教裁判にかけられた時、法廷で「我ここに立つ、我を助けたまえ」と祈ったということですが、難関を乗り切るためにあなたに求められているのは「わたしはいま立っている」という確信のある態度ではないでしょうか。それなしに社員の皆さんの信頼を得ることはできません。そのためには自分の立つべきものは何かをしっかり見定めなければなりません。
 パウロは「いま立っているこの恵み」と言っていますが、彼は自分が神のうちに 立っていることを確信していました。彼が特別な人間だったのではありません。「いま立っているこの恵みに」とあるように、ただ神の恵みによるものでした。すなわ ち、キリストの十字架のあがないの恵みのゆえに、ただ信仰によって、神の中に立たされていたのです。恵みにより、信仰によるとするならば、あなたも神の中に立つことができます。あなたが何者かは問題ありません。神があなたの社長となって支えてくださるのです。神を社長とされるならば、必ず社員の皆さんの信頼を得て、難関を乗り切ることができるようになるでしょう。
2. どこに向かっているかです。「それだけでなく、患難をも喜んでいる。なぜな ら、患難は忍耐を生み出し、・・・希望を生み出すことを知っているからである」わたしは高校生の頃、柔道をしていましたが、先生にきびしい稽古をつけられるようになった時、とてもうれしかったことを記憶しています。先生に認められた証拠だったからです。自分がどこに向かっているかを知っている人は、患難であっても喜びとします。患難は忍耐、忍耐は練達を、練達は希望を生むことを確信しているからです。
 これから朝早く公園に行くと、せみがあえぐように殻を脱いでいる光景を見ることができますが、せみの苦しみは、きれいで強い羽ができるためになくてはならないものです。神はその愛する者を「希望」という目標に向かって訓練し、鍛えられるのです。個人でも、会社でも困難を通らないでは練達することはできず、良い人材を育てることもできません。神のみこころを信じて、勇気をもって経営の転換に取り組んでください。
3. 何を資本としているかです。「わたしたちに賜っている聖霊によって、神の愛がわたしたちの心の注がれているからである」会社が経営を転換することは、大変なことですから、きっと資本金について銀行と話し合われるでしょうが、あなたが神に期待される人になるために、神からの資本を祈り求めることが必要です。
 「聖霊によって、神の愛が注がれている」とは、神の愛が、聖霊において注がれていることであり、聖霊が難関を克服する力となってくださるということです。主イエスは「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわきあがるでしょう」(ヨハネ4:14)と言われましたが、聖霊は、キリストを信じる者にわき出る泉のように喜びと力を供給してくださいます。ぜひ、教会に行かれ、御言に根を下ろした生涯を始めてください。必ず、社員から尊敬される事業家として成長 し、実りある人生を築き上げることができるでしょう。

                            
 
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