聖書人生相談
                                             

NO.5
わたしは学校の成績もよく、周囲の人から期待されていましたが、めざしていた大学入試に失敗したためにやけになってしまいました。何とか立ち直りたいのですが。


聖書を開いてみましょう  ヨハネによる福音書 1章35節〜42節  



 あなたにとって希望した大学に入れなかったことがどんなにショックであったか、よくわかります。しかし、あなたが挫折を経験されたことは決して無駄ではありません。むしろ人生の飛躍の機会とすることができるでしょう。そのためにはこの機会に人間の本質的なことから考えてみることが必要ではないかと思います。勉強に明け暮れておられたでしょうから仕方がないかも知れませんが、あなたの挫折の原因は、あなたの人生についての視野が狭くなってしまったことにあるように思います。

 主(イエス・キリスト)は、弟のアンデレに連れられてきたシモンをを見て「あなたはヨハネの子シモンである。あなたをケパ(訳せばペテロ)と呼ぶことにする」と言われました。彼は後にペテロと呼ばれ、教会の柱として信頼される人になりますが、この言葉に、シモンが人間として飛躍した要素を見ることができます。
主(イエス・キリスト)は
1. 存在価値を教えられました。「あなたはヨハネの子シモンである」という言葉 は、彼に自分の存在価値を自覚させるひびきを持っていたようです。聖書で、神がご自分の計画のために人を用いようとされる時、しばしばその名を呼んでおられるからです。シモンは「小石」という意味ですが、彼はその名の通り、毎日、魚をとることしか考えない平凡な漁師でしたが、主の言葉によって、自分がかけがえのない、ユ ニークな存在であることを意識するようになったようです。
 あなたのご両親にとって、あなたの存在価値は何ものにも替えることのできないものです。しかし、あなたは神の前にも限りなく尊い存在として造られたのです。あなたの手、足をよく見つめてごらんなさい、何とすばらしく造られていることでしょ う。尊い存在でなくて、どうしてこんなにすばらしく造るでしょうか。あなたが成績が良いから、一流大学に入るから存在価値があるのではないのです。あなたは神に愛された存在だからです。尊い存在であることがわかれば、希望の大学に入れなくなったぐらいでやけになっておれないはずです。

2. 神の目的を教えられました。主は、シモンに「あなたをケパ(訳せばペテロ)と呼ぶことにする」と言われました。「あなたは岩のような人になる。そして、あなたは教会の土台となる」と言われたのです。主は、彼に人生の目標と目的をはっきりと示されたのです。
 あなたは自分の人生の目的や目標についてじっくり考えてみたことがありますか。もし、ないとするならば、それは自分がどこに行くかを考えないで列車に乗るのと同じで、後であわてることになります。この際、じっくり、ご両親と人生の目標や目的について話してみられたらきっと有益だと思います。
 しかし、一番大切なことは、永遠の真理である聖書と聖書にもとづいた書物を読むことです。主は「わたしのこれらの言葉を聞いて行なう者は、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができる」(マタイ7:24)と言われました。あなたが しっかりと聖書を読み、聖書を土台とした人生をめざされるならば、どんな人生のあらしに遭遇しても動揺しない人となり、人々から信頼されるようになるでしょう。

3. 信頼を教えられました。「・・・呼ぶことにする」とは、主にとって「・・・とすることにする」と同じことです。主は「わたしは今はシモン(小石)であるあなたをケパ(岩)とすることができる」と言われたのです。彼は、主の言葉を信じ、従いました。失敗もありましたが、彼はやがて大使徒ペテロとなったのです。主は、あなたにも「あなたをケパ(訳せばペテロ)と呼ぶことにする」と言われているのです。あなたが主の言葉に信頼し、主の言葉に従って生きる決心をするならば、あなたは必ず悔いのない人生を見出すことができるでしょう。
 アメリカの奴隷解放をした大統領として知られているアブラハム・リンカーンは、開拓者の子で、貧しくて学校にも行けませんでした。その後、苦学して弁護士の資格を取り、やがて大統領になりましたが、彼を支えたのは、母の遺品である聖書でし た。彼の母は、「あなたがどんな偉い人になるより、聖書に従う人になってほしい」と言ったそうです。あなたも主に期待されている人です。主に信頼し、聖書によって人間形成の努力をしてください。

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