礼拝説教要旨

礼拝説教要旨

4月7日の説教要旨

「父よ。彼らをお赦しください」ルカ23:32-38
鎌野 幸師
1.「彼ら」のための祈り
 十字架の究極の苦しみの中で、イエス様は「父よ。彼らをお赦しください」と祈られました。「彼ら」とは、イエス様を十字架につけたローマ兵であり、イエス様を訴え捕らえさせた指導者たちであり、群衆の心理で「イエスを十字架につけよ」と叫んだ人たちのことです。「彼ら」は、イエス様が真の神とわからず、人の痛みや苦しみがわからず、神に敵対しながら、自分の恐ろしい罪に気づかない、「何をしているのかわからない」人たちでした。私たちも「彼ら」の一人です。
2.「赦してください」
 受けた傷が深いほど、また正義感が強いほど、「赦す」ことは難しいことですが、イエス様は「不義を行い、自分を深く傷つけた人々」のことを〇「愛するゆえに」〇「父なる神の御心に従うために」、「彼らの罪を赦してください」と祈られました。このイエス様の切なる祈りを受け入れて、父なる神は、「彼ら」の罪、私たちの罪を赦してくださいました。
3.私たちの応答
 
自分の罪に気づかされたなら「私の罪を赦してください」と祈り、「赦せない人」がいるなら「赦せるように」と祈り求め、罪の中に生きる人々が「赦されるように」とりなし祈っていくことが、「彼らを赦してください」と祈ってくださったイエス様に対する私たちの応答です。