礼拝説教要旨

礼拝説教要旨

8月11日の説教要旨

「主に出会ったパウロ」使徒9:1-9
鎌野 幸師
1.以前のパウロ
 パウロはクリスチャンを迫害することを自分の使命として燃え、率先して行っていました。それは①パウロにとって「十字架で死んだ」イエスを「救い主」とするクリスチャンたちは「神を冒涜する者」だった ②熱心に律法を守り行っても満たされない空しさがあった③迫害の中にも平安を得ているクリスチャンたちを妬ましく思った からでした。パウロは人間によってゆがめられ、神の御心から離れた「律法」を信仰と人生の土台としたことによって、空しさや罪に囚われていました。
2.主に出会ったパウロ
 パウロはダマスコへの途上で、輝く光の中でイエスが語り掛ける声を聞き、イエスと出会いました。「出会い」とは、誰かと知り合い、向き合って「あなた」「わたし」と語り合う関係になることです。この出会いによってパウロは変えられました。
3.打ち砕かれたパウロ
 イエスと出会い、イエスが救い主と気づいたパウロは、①主に敵対してきた自分の「死に値する罪」に打ち砕かれ②失明のような状態の中、自分で何もできなくなり、自分の無力さに打ち砕かれました。けれどもこれは、パウロの目をふさいでいた間違った土台を打ち砕き、パウロが真の救い主イエスだけを見、信じ、イエスから与えられた使命を果たす者になるためでした。
 イエス様はパウロだけでなく、私たちにも出会ってくださり、私たちの間違った人生の土台を打ち砕き、私たちを空しさや罪、滅びから救い出して新しく造り変えてくださいます。