礼拝説教要旨

礼拝説教要旨

2月9日の説教要旨

「神の前に生きるパウロ」使徒24:1-23
鎌野 幸師
1.ペリクスの前で
 ユダヤ最高議会でパウロを裁ききれなかった大祭司アナニヤは、カイザリヤまで乗り込み、総督ペリクスの前でパウロを「病原菌だ、異端だ」とののしり、「宮を汚した」罪を着せて訴えました。この裁判だけでなく、パウロはいくつもの裁判にかけられ、様々な罪で訴えられましたが、パウロはいつも恐れず堂々と冷静沈着に弁明しました。そうできたのは、パウロが「良心を保つように最善を尽くして」生きてきたからでした。
2.良心を保つパウロ
 「良心」とは自分の傍らにあって「共に」「知る」存在のことです。パウロは「良心」を「自分の中のもう一人の自分」ではなく「自分の傍らで自分の全てを知っておられる神」と理解し、神の前に責められることなく、誠実に生きることに最善を尽くしました。
3.最善を尽くすパウロ
 パウロの最善は「完全な」「神の前に誇れる」ものではありませんでしたが、パウロは「人がどんなに訴えても、神は私を受け入れ弁護してくださる」と信じていました。パウロのように良心を保ち、神の前に誠実に生きることに最善を尽くしていく時、私たちは「人の裁き」も、「最後の神の前での審判」も恐れなく堂々と立つことができます。