礼拝説教要旨

礼拝説教要旨

1月26日の説教要旨

「恐れないパウロ」使徒22:22-30
鎌野 幸師
1.困難な状況
 ユダヤ人たちは、主イエスを証言したパウロを「拒絶」し、わめき立てました。騒ぎの原因を探ろうとしたローマの千人隊長は、パウロを取り調べる前に、「むち打ち」を命じました。しかし絶体絶命の状況の中でパウロが「ローマ市民権」を語ると、「むち打ち」は中止され、千人隊長が恐れるという逆転劇が起こりました。
2.神の備え
 ローマ法では、「ローマ市民を裁判にかけることなく罰したり、縛ったり、むち打ってはいけない」と定められていました。パウロはユダヤ人でしたが、生まれながらに「ローマ市民権」を持ち、エルサレムの町がローマ支配下にあったのでローマ法が適用され、パウロは救われました。神は「地の果て(ローマ)まで福音を証しする」ご計画を成し遂げるために、パウロに予め「ローマ市民権」を備え、エルサレムをローマ支配下に置かれました。神はご自身の計画を成し遂げるために、全てを備え導かれる「摂理の神」です。
3.恐れないパウロ
 パウロは「御手の中に守ってくださる神」(マタイ10:28-31)を信じることによって恐れから解放され、「神が備えてくださっていた」市民権を用い、困難な状況を覆すことができました。私たちも「守ってくださる神」「備えてくださる神」を信じて、恐れずに目の前の困難な状況に向き合いましょう。